液晶モニター

最近のモニターサイズの主流はいわゆるFull HDと言われる1920*1080ですよね。比率でいう16:9。そろそろ次のモニターのリサーチでもしようかと最近のモニター事情を調べてみて実感したんですが、今使っている1920:1200(16:10)の選択肢があまりないということ。気になったのでなぜそうなのかということを考えてみた。

そもそも、なぜ16:10から16:9にシフトしているかというと、大画面液晶TVやホームシアター、ブルーレイ等が普及して家庭での映画鑑賞(映画は16:9)の機会が多くなってきたから、というのが一番の要因であると思う。そうなると16:10である必要がないので16:9をメインストリームにして製造効率を上げようという話である。作り手としてはコストもさがるし、その分価格も下げられるしで好都合だ。でもそれでいいのか?

TVならそれでいいのだ。しかし問題はそれがPCの液晶モニターまで影響しているというところだ。使い勝手という面で言えば16:10の方が明らかにPC用としては効率的である。PCのモニタにホームシアターセットをくっつけて真剣にTVや映画を見たりする様なことはそれほど多くはないだろう。それより、PCですることといえばWeb閲覧にメールやブログ、ゲーム、仕事等で使う事の方が断然に多いはずだ。その点で言えば16:10ほうがよっぽど良いのにTV液晶の波に推されて16:10はメインストリームからはずれ、端っこのほうで高価に売られるはめになる(高いからうれなくなる)。実際にPC用液晶の価格をみると両者間で約1万円程度の価格差が出てきている。そのうちなくなってしまうのも時間の問題、かもしれない。完全なとばっちりである。

僕の曲がった視点で言わせればこれは完全にメーカー(TV業界)の都合であり消費者無視である。3DTVをやたらに推しているのもその一つ。だれが自宅でわざわざ専用眼鏡をつけてTVを見るのだ?そもそも家で3Dを見たいという声が本当にそこまであるのかという話である。たまの映画を3Dで見るのは良いと思う。でも普通にスポーツやTV番組を3Dでみるほど気合いの入ってる人間はなかなかいない。TVというのは垂れ流しのナガラ視聴もしくはBGMとして使われているのが実際ではないか。なにやら無理矢理押し付けられている感が強いのは自分だけなのか。

話がずれた。僕の被害妄想的視点から何が言いたいかというと、PC液晶の16:10が減っていて高いのは完全にメーカーの都合であるよ!何も知らない消費者を軽視しているのけしからん!!ということだ。

まあこれを言えばもともこもないけど、資本主義社会なので金を稼いでなんぼの世の中なんでそういうのは理解できるんですけどね。